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鹿児島市喜入地域の子育て情報を発信しています!
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2016年07月26日

【イベント報告】香梅ヶ渕に行ってみよう!~伝承の舞台へ~

【紙芝居プロジェクト】
「香梅ヶ渕(こべがふち)に行ってみよう!~伝承の舞台へ~」

紙芝居をつくり、喜入地域に残る伝承を語り継ぐプロジェクト。
第1弾として喜入旧麓(もとふもと)集落に伝わる紅梅ヶ渕のお話をとりあげます。
7/17(日)はお話の舞台である香梅ヶ渕を皆さんと散策しました。

【イベント報告】香梅ヶ渕に行ってみよう!~伝承の舞台へ~
善行寺から車で5分ほどの集落ですが、みんなでバスに乗って行きました。
楽しい遠足気分です♪


【イベント報告】香梅ヶ渕に行ってみよう!~伝承の舞台へ~
現地視察のスタート地点。
八幡川の上流に香梅ヶ渕があります。

ここは、八幡川堰堤。
堰堤とは、川水を他に引いたり、流れを緩やかにしたり、また釣り場をつくったりするために築かれるダムより小規模な堤防のようなもの。
川下に向かって右手の旧麓集落と、左手の仮屋崎集落の水路に川の水を引き入れるための構造物です。

水面の静けさと流れ落ちる水しぶきとのコントラストがなんとも美しいところです。
喜入のお米は美味しいとよく言われますが、こうして山からの冷たい水を引き入れているからなのかもしれませんね。


【イベント報告】香梅ヶ渕に行ってみよう!~伝承の舞台へ~
旧麓集落の案内をしていただきながら、みんなで歩きました。
ガイドは、鹿児島市「次世代へつなぐ景観誘導事業」にて景観計画の策定等で地域のリーダーを担当されてきた前集落長さん。
喜入旧麓集落の観光資源の発掘・整備に尽力された方で、私たちの案内をすると言うことでたくさんのことを伝えて下さいました。


【イベント報告】香梅ヶ渕に行ってみよう!~伝承の舞台へ~
町(旧麓)に流れていた水路が現存し、給黎(きいれ)城の城下武家屋敷のたたずまいが残る歴史的な空間です。
水路は幅約1m、長さ約500m、1年を通じてきれいな水をたたえ八幡川に流れ込んでいます。
周辺の田んぼを潤すほか、住民が野菜を洗ったり冷やしたりする光景がいまでもみられるそうですが、子どもたちもさっそく冷たい水におおはしゃぎ!
タニシをみつけては大喜び!

もう説明も解説もなにもいらない。
子どもたちは五感でこの集落の良さを体感しているようでした。


【イベント報告】香梅ヶ渕に行ってみよう!~伝承の舞台へ~
この夏公開予定の映画「ゆずの葉ゆれて」のロケ地にもなった肝属家墓所や南方神社もすぐちかく。
看板を左に入るといよいよ香梅ヶ渕です。

※肝属家墓所
幕末に名宰相として活躍した小松帯刀(たてわき)の先祖が眠る。肝付家は、文禄4年(1595)以降、270年あまりにわたって、喜入を治めてきた一族で、幕末に活躍した小松帯刀は11代領主・兼善の三男として生まれている。この墓地は五段からなり、肝付家12代のうち、3代から11代までの領主をはじめ、一族の墓がある。また、菩提寺であった玉繁寺(ぎょくはんじ)代々の住職の墓も見られる。墓石は壮大で豪華なものが多く、五輪塔をはじめ形もさまざまで、刻まれた文字も明瞭である。墓地の上段には、宝永6年(1709)に建てられた首なし地蔵菩薩や玉繁寺の住職が記した石碑が残る。墓地の北側は、肝付家の菩提寺であった玉繁寺の跡であるが、明治2年(1869)に廃寺となり、今は耕地となっている。

【イベント報告】香梅ヶ渕に行ってみよう!~伝承の舞台へ~
到着しました。香梅ヶ渕。
前日までの大雨にもかかわらず、流れはゆるやかに本当にここだけ静かに時が流れていました。

ここ「香梅ヶ渕」にはこんな伝説が残っています。。。。

~紙芝居から抜粋~
昔、時の領主が家来や侍女と花見の宴を開いた際、紅梅という美しい侍女の帯が擦すれ合って音がした。殿様をはじめみんなが紅梅がおならをしたと思った。その時、家来の1人が「杯を清流に投げ入れて、下流に流れれば潔白が証明される」と叫んだ。紅梅がその通りにすると、なぜか杯は上流に流れ始め、渕の地形を知らない紅梅は失望し、渕に身を投げてしまった。この哀あわれな紅梅を偲のんで、人々はこの渕のことを「紅梅ヶ渕」と呼ぶようになった。
※紙芝居では、地元地域で語り継がれている「紅梅ヶ渕」としています。


【イベント報告】香梅ヶ渕に行ってみよう!~伝承の舞台へ~

青い水面の香梅ヶ渕を見ながら、お話しの朗読を聞きました。
読んで下さる山路さんはふるさと喜入へお帰りになって約3年。
昨年度の「KADAN流!子育て教養講座」~地域活性化について~のお話しを聞いたのをきっかけに、今までの経験を生かしてなにか出来ないかというご相談があったのでした。
山路さんは語りの活動もされていて、その中で地域のお話しや言葉を継承することで、地域の掘り起こしをしたいというのがこのプロジェクトの始まりでした。


【イベント報告】香梅ヶ渕に行ってみよう!~伝承の舞台へ~
本日のイベント参加者、最年少は2歳。
最年長は68歳。年齢的にも実に幅広い皆さんでした。

今回のイベントには、喜入地域に住んでいらっしゃる方々が数多く参加下さいました。ご興味を持たれ喜入地域外から参加して下さった方もいらっしゃいました。(ありがとうございました!)


【イベント報告】香梅ヶ渕に行ってみよう!~伝承の舞台へ~
水路を流れる冷たい水にスイカを浸しておきました。
最終地点の旧麓集落センターで食べたスイカはとても甘くて美味しかったです!


【イベント報告】香梅ヶ渕に行ってみよう!~伝承の舞台へ~
そして香梅ヶ渕のお話しの中で、どの場面が印象に残ったかについて、それぞれの想いを共有しました。
次回7月29日の「物語の絵を描こう!」というワークショップの講師でもあるゆかり先生を紹介し、一日のイベントを終えました。


【イベント報告】香梅ヶ渕に行ってみよう!~伝承の舞台へ~
そして同行取材をしてくださいまして、こんなにもステキな記事を書いていただきました。

伝承の残る香梅ヶ渕へ、皆さんも行って見て下さい。


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Posted by ゆきぼん at 00:50 │イベント情報